バリアフリー上映ご利用案内
KAWASAKIしんゆり映画祭のバリアフリーシアターは、副音声イヤホンガイド付上映から始まり、聴覚障がい者向けのバリアフリー日本語字幕付上映、保育付上映など、どなたでも劇場で一緒に新作映画を楽しんでいただくための活動を続けています。
バリアフリー上映 ご利用案内 および 対象作品(2018年度 終了済)
2018年度は副音声付き上映1作品、日本語字幕付き上映1作品、保育付上映2作品です。
車イスの方へ
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各上映回、車イス席(2席)のご用意があります。介助も含め、お気軽にお声がけください。
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障がい者用駐車場1台分もあります。
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副音声ガイドはFMラジオで聴きます(無料貸出機器あり、ご自分のラジオの持ち込みも可)。
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新百合ヶ丘駅~劇場の送迎があります(新百合ヶ丘駅待ち合わせは上映開始の40分前)。
副音声付き上映作品

©2017「モリのいる場所」製作委員会
2018年 / 日本 / 99分 /
監督・脚本:沖田修一
上映日時
10月28日(日) 14:30 ~ 小劇場 副音声 ★ゲスト 沖田修一監督(予定)
11月2日 (金) 13:40 ~ 映像館 副音声
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『海を駆ける』イベント時に、手話通訳・要約筆記の予約ができます。こちらの予約締切日は10月14日(日)です。ご注意ください。
日本語字幕付き上映作品

© 2018 "The Man from the Sea" FILM PARTNERS
2018年/日本・フランス・インドネシア/107分
監督・脚本・編集:深田晃司
上映日時
10月31日(水) 14:00 ~ 映像館 字幕
11月4日 (日) 18:00 ~ 映像館 字幕 ★ゲスト 阿部純子さん(予定)
『海を駆ける』の日本語字幕付き上映の経緯もご紹介している、バリアフリーシアター 制作チームの日々を描いたマンガもどうぞ!
保育付上映ご利用の方へ
映画鑑賞中にお子さまをお預かりします。
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対象年齢: 6か月~満4歳
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定員: 合計5名(先着順)
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諸費用(保険代など): 200円
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保育アンケート有
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保育場所: アートセンター3階
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受付: 上映開始30分前
保育付上映作品

2017年/韓国/137分
監督:チャン・フン
上映日時
10月31日(水) 10:00 ~ 映像館
© 2017 SHOWBOX AND THE LAMP. ALL RIGHTS RESERVED.
予約方法
【受付期間】10月7日(日)~10月24日(水)
【受付時間】平日11:00~18:00
※手話通訳・要約筆記をご利用の方は10月14日(日)までにご予約ください。
以下の項目について、メール・FAX・お電話のいずれかで映画祭事務局までお申込みください。
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予約内容・副音声イヤホンガイド付上映(FM ラジオ・送迎の有無)/保育付上映/手話通訳・要約筆記/車いす席/障がい者用駐車場
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鑑賞希望日時・作品名
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チケット希望枚数
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氏名
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住所
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連絡先(自宅電話/携帯番号/FAX番号/メールアドレス)
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副音声イヤホンガイド付き上映の場合は、介助者の有無
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保育:お子さまの年齢
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ご予約がない場合は入場できない可能性があります。
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チケットは当日、上映20分前までに会場受付にてご精算ください。
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キャンセルの場合はご連絡ください。
※通常の映画鑑賞の方はチケットのご予約できません
予約連絡先
「かわさきパラムーブメント」ってなんだろう?
川崎市では障がい者をはじめ、外国人や社会的マイノリティとされている人たちの多様性を認め合い、さまざまな人が自分らしく社会に参加できる環境づくりを目標として様々な取り組みをすすめています。私たちの映画祭では20年以上前から視覚障がいの方が劇場で一緒に映画を楽しめるよう副音声イヤホンガイド制作と上映を行ってきました。今年上映する『モリのいる場所』の副音声ガイド制作も手がけています。最近はUDCastというアプリを利用したサービスも増えてきましたが、視覚障がいや聴覚障がいの方が観たい映画すべてを観られる状況にはありません。製作者ではなくボランティア団体が制作を行っている映画もあるのが現状です。一方で、バリアフリー字幕や副音声の制作に積極的な映画製作者も増えてきました。今年のバリアフリー日本語字幕付き上映作品『海を駆ける』の深田晃司監督もそのおひとり。SNSで「自らの映画はすべてバリアフリー化したい」と発信されています。加えて、本映画祭では、お子さんを預けてゆっくり映画をご覧いただく保育付き上映、全ての上映に2席の車いす席をご用意しています。どうぞ、お気軽にお尋ねください。
また、今年のラインナップには手足に障がいがある車いすの男性と精神的な障がいを抱えた女性の恋愛を描いた『パーフェクト・レボリューション』、性的マイノリティのドキュメンタリー『恋とボルバキア』、多民族国家のインドネシアが舞台の『海を駆ける』(前述)があります。心のバリアを取りのぞき、多様性を理解し尊重しあえる社会づくりのヒントになればと願っています。
(ボランティアスタッフ:喜多村)
映画の副音声イヤホンガイドをつくってみて~スタッフ体験記~
今年からしんゆり映画祭のボランティアスタッフとして活動を始めました。私自身が脊髄損傷のため車椅子が必要な障がい者ということもあり、バリアフリー上映のお手伝いをすることにしました。しんゆり映画祭では目の不自由な方のために、副音声ガイド付き上映を行なっています。これは映画の中での台詞や効果音、BGMとは別に、そこに映し出されている情景を音声で説明し、それぞれの場面を想像して楽しんでいただくための上映です。映画館の中では専用のレシーバーを通じて、イヤホンで副音声ガイドを聴いていただきます。この副音声ガイドの原稿作りが私たちの主な仕事なのですが、これが実に難しい!私たちには見えているから当たり前に思えていることが、言葉だけで表現しようとすると、言葉の選び方ひとつから徹底的に考えなければなりません。主観をはさまず、映し出されているものを正確に描写し、なおかつ聴く人の想像力のために余白を残す。さらに作品の持つ雰囲気も伝えなければなりません。もちろん副音声ガイドが台詞にかぶったりしてはいけませんから、シーンによっては文字数も限られます。どこまで表現するのか?どこを削るのか?わずか数秒のシーンの原稿に30分くらい議論することは普通です。地味で大変な作業ですが、言葉の奥深さに気づかされ面白く、やりがいがあります。何より大好きな映画に、こんな関わり方ができるのは実に新鮮です。
(ボランティアスタッフ:ヒロクマ)