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第29回KAWASAKIしんゆり映画祭 2023

『この映画たちがあなたと出会えますように』

毎年KAWASAKIしんゆり映画祭は職業や年齢、経験値も多様な市民スタッフで構成されます。
立場の違いはあれ、なるべくたくさんの人に映画館へ足を運んでもらい、映画を通じてひとときの時間を共有したい、その映画に対する好きな気持ちを分かち合いたいという共通の想いで作品ラインナップを構成していきます。
そのラインナップは私たちと同じくふぞろいなものかもしれません。
しかし、それでも私たち市民スタッフの愛情だけではなく、何よりもたくさんの人たちに「この映画と出会ってもらいたい」という想いを込めたセレクトとなっております。
あなたが、未だ見ぬ映画作品と運命的な出会いを果たせますよう、心より願い、ご来場をお待ちしております。

「第29回KAWASAKIしんゆり映画祭 2023」は終了しました。
多くのお客様とご登壇いただいたゲストの皆様、有難うございました!

2023年度 上映作品紹介

ゲストトーク/イベントは、変更または中止になる場合があります。

阪元裕吾監督から目を離すな!

『ベイビーわるきゅーれ』(PG12)

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バリアフリー日本語字幕付き上映

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上映スケジュール
10/29[日]13:45 小劇場
11/  4[土]14:40 小劇場

●2021年/日本/PG12/95分 ●監督脚本:阪元裕吾

●アクション監督:園村健介 ●撮影:伊集守忠

●出演:髙石あかり 伊澤彩織

●バリアフリー字幕協力:シネマチュプキタバタ

あらすじ

女子高生で殺し屋の ちさと と まひろは困難に直面していた。高校卒業後は表の顔としてアルバイトをしなければならず、家賃や公共料金を自分たちで支払わなければならないためだ。アルバイトを比較的そつなくこなすちさとに、コミュ障のまひろは嫉妬を抱く。二人の仲は徐々に険悪になり……。

スタッフのオススメ

日常コメディパートとバイオレンスアクションパートの緩急が凄まじく、だがどちらも一級品の異色のエンターテインメント作品。カルト作品の歴史が始まりました。特に国際的なスタントパフォーマー伊澤彩織さんのアクションは必見です。ぜひ大きなスクリーンでご覧ください。

『ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー』

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バリアフリー日本語字幕付き上映

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上映スケジュール
10/29[日]17:00 小劇場
11/  4[土]17:30 小劇場

​阪元裕吾監督

園村健介アクション監督

●2023年/日本/101分 ●監督・脚本:阪元裕吾

●アクション監督:園村健介 ●撮影:伊集守忠

●出演:髙石あかり 伊澤彩織 岩永ジョーイ 濱田龍臣

●バリアフリー字幕協力:シネマチュプキタバタ

​阪元裕吾監督/園村健介アクション監督

あらすじ

殺し屋の ちさと と まひろ は、相変わらずジムの延滞料金や保険料の支払いに滞り、借金を抱えながらの生活。それでも銀行強盗を退治したり、着ぐるみのアルバイトをしたり仲良く過ごしていた。そんな二人を、殺し屋協会のアルバイトから正規クルーへの昇格を狙う神村ゆうりまこと兄弟が襲う……。

スタッフのオススメ

前作に輪をかけて緩くなり、コメディが過ぎる日常パートの比率が高くなった2作目です。しかし油断した頃にやってくる前作を凌駕するアクションと、燃える展開に魅せられ続ける101分。コメディエンヌとして爆発している髙石あかりさんの演技、1990年代を思い出させるちさとまひろの衣装にも注目です。

ゲスト

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阪元裕吾 (さかもと・ゆうご) 監督

1996年生まれ、京都府出身。20歳で発表した『ベー。』で「残酷学生映画祭2016」のグランプリを受賞。ウルトラ暴力映画『ハングマンズノット』では「カナザワ映画祭2017」で期待の新人監督賞と出演俳優賞のダブル受賞。続く、パン屋を舞台にしたブラックコメディ『ぱん。』では「MOOSICLAB」で短編部門グランプリ、「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭」で短編コンペティション部門グランプリ、「プチョン国際ファンタスティック映画祭」で審査員特別賞を受賞し、大学在学中に圧倒的な暴力描写で自主映画界を席巻。『ファミリー☆ウォーズ』(18)で商業デビュー後、『ある用務員』(20)、『黄龍の村』(21)、『最強殺し屋伝説国岡[完全版]』(21)、『グリーンバレット』(22)を発表し、『ベイビーわるきゅーれ』(21)では日本映画批評家大賞新人監督賞を受賞するなど、今最も勢いのある映画監督である。

園村健介 (そのむら・けんすけ) アクション監督

1981年生まれ宮城県出身。学生時代に倉田アクションクラブに入団、スタントの基礎を学ぶ。数々の作品でスタントプレイヤーとして活動。2006年、『LOVE DEATH』でアクション監督デビューし、映画、TV、ゲーム等でアクション監督として活躍。アクション監督を務めた主な作品に、『THE NEXT GENERATION パトレイバー』(15)、フルCG映画『バイオハザード』シリーズ (08、12、17)、『ベイビーわるきゅーれ』(21)、『BAD CITY』(22) 等。『東京無国籍少女』(15)、『マンハント』(17) にてジャパンアクションアワードベストアクション監督賞を受賞。監督作『HYDRA』(19)、『BAD CITY』(22) は、多数の海外映画祭に正式招待され好評を得る。

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ゲスト・阪元監督・園村監督

川崎ゆかりの映画

『陸軍登戸研究所』

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上映スケジュール
11/2[木]14:00 小劇場

●2012年/日本/180分

●プロデューサー監督編集:楠山忠之
●撮影:新井愁一 長倉徳生 鈴木摩耶 楠山忠之
●録音:渡辺蕗子
●聞き手:石原たみ 渡辺蕗子 宮永和子 楠山忠之

あらすじ

戦前、川崎市生田に存在したとされる実験場。そこを拠点として風船爆弾、殺人光線、ニセ札の製造、生物化学兵器などの多岐にわたる研究開発が秘密裏に行われ、終戦直後の証拠湮滅により歴史から抹消された。当時の関係者による証言をもとに、通称「登戸研究所」の真相に迫る渾身のドキュメンタリー作品。

スタッフのオススメ

正式名称、第九陸軍技術研究所。敷地の一部は明治大学生田キャンパスとなり、当時の建物も残っています。身近に残る戦跡を知り、いま一度、歴史の暗部に目を向けてみませんか。この映画を見ると戦争の恐ろしさは戦闘行為だけではないことがよくわかります。「明治大学平和教育登戸研究所資料館」にも足をお運び下さい。

『喜劇 駅前団地』

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上映スケジュール
11/4[土]10:10 映像館

藤田直哉さん

●1961年/日本/88分 
●監督:久松静児 ●脚本:長瀬喜伴
●出演:森繁久彌 伴淳三郎 フランキー堺 淡島千景

●35㎜フィルム上映

​藤田直哉さん

あらすじ

舞台は鉄道が走る東京近郊の町。地元で事業拡大を図る医師戸倉と、開業のために東京からやって来た女医君江は、初対面から互いに反発し合う。一方で、土地を売って悠々自適の生活をしている豪農孫作に、さらに土地を売らせようとすり寄る不動産業者の思惑が発端となり、町の人間模様は思わぬ方向へと動き出していく。

スタッフのオススメ

東宝「駅前」シリーズの第二作です。撮影は百合ヶ丘、西生田周辺で行われました。60年以上前のことですから風景はすっかり変わっていますが、いまもロケ場所がしっかりわかるシーンもあります。たとえば読売ランド前駅の踏切。ちょっと感動ものです。地元を知っている人にはぜひ観ていただきたい映画です。

ゲスト

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藤田直哉 (ふじた・なおや) さん

批評家 日本映画大学准教授。1983年、札幌生まれ。東京工業大学社会理工学研究科価値システム専攻修了。博士(学術)。著書に『虚構内存在』『シンゴジラ論』『攻殻機動隊論』『新海誠論』(作品社)、『新世紀ゾンビ論』(筑摩書房)『娯楽としての炎上』(南雲堂)『シン・エヴァンゲリオン論』(河出書房新社)『ゲームが教える世界の論点』(集英社)、共編著に『地域アート』(堀之内出版)『3.11の未来』(作品社) などがある。

ゲスト・藤田直哉さん

忘れられない日本人

『劇場版 荒野に希望の灯をともす』

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バリアフリー日本語字幕付き上映

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​谷津賢二監督/大澤真幸さん

上映スケジュール
10/28[土]16:00 小劇場

谷津賢二監督

11/  5[日]17:25 小劇場

大澤真幸さん

●2022年/日本/90分 
●撮影・監督:谷津賢二 ●朗読:石橋蓮司

●ピアノ演奏:中村幸 ●企画:ペシャワール会
●出演:中村 哲

ゲスト・谷津賢二監督
ゲスト・大澤真幸さん

あらすじ

アフガニスタンとパキスタンで35年に渡り、病と貧困干ばつに苦しむ現地の人々に寄り添い続けた医師中村哲。戦火の中で病を治し、井戸を掘り、用水路を建設してきた中村医師らの姿を21年間継続的に記録した映像素材から、混とんとする時代においてより輝きを増す中村哲の生き方をたどるドキュメンタリーの完全版。

スタッフのオススメ

中村哲さんが凶弾に倒れて4年近く経つが、南アジア辺境の地で白衣を脱ぎパワーショベルを自ら運転する中村さんの姿に深い敬意と関心を寄せてきた者にとって、喪失感はまだ消えない。この映画は、対立分断争いが絶えないこの息苦しい世界を乗り越えて前に進むための方途を示し、私たちの背中を押してくれる。

ゲスト

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谷津 賢二 (やつ・けんじ) 監督

1961年栃木県足利市生まれ。足利高等学校から立教大学社会学へ進学。卒業後、テレビニュース業界で働く。94年に日本電波ニュース社入社。95年~98年日本電波ニュース社ハノイ支局長。登山経験を活かし、ヒマラヤ山脈、カラコルム山脈、タクラマカン砂漠など、辺境取材を多数経験。1998年~2019年中村哲医師の活動を記録。これまで世界70か国以上で取材。

《受賞歴》
◆1998年 NHK「ネパール 塩の隊商がゆく」(撮影) ATP郵政大臣賞
◆2004年 NHK「アフガニスタン 戦乱と干ばつの大地から」(撮影/プロデューサー) ギャラクシー奨励賞、ATP優秀賞
◆2016年 NHK「ベトナム戦争 フィルムの若者を探して」(撮影/プロデューサー) 国際ビデオフェスティバル (アメリカ)  ゴールドカメラ賞
◆2018年 NHK「武器ではなく命の水を ~医師中村哲とアフガニスタン~」(撮影/プロデューサー) ギャラクシー奨励賞、ATP優秀賞、ワールドメディアフェスティバル (ドイツ) 金賞
◆2020年 NHK 「良心を束ねて河となす ~
医師中村哲73年の軌跡~」(撮影) ATP総務大臣賞
◆2023年 日本映画撮影監督協会 (JSC) より「劇場版 荒野に希望の灯をともす」の撮影に対して第31回JSC
受賞

10/28(土)のゲストトーク終了後、コラボレーションスペース (アートセンター3階) で谷津監督との懇談の場を設けます。


定員:30名 (当日受付) 希望者多数の場合は抽選 時間:40分間 (19時20分終了予定)

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大澤 真幸 (おおさわ・まさち) さん

社会学者。1958年、長野県生。東京大学大学院社会学研究科修了。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間環境学研究科教授等を歴任。現在、個人思想誌『THINKING「O」』(左右社) を主宰。主な著書に『〈世界史〉の哲学』シリーズ、『ナショナリズムの由来』、『〈自由〉という牢獄』、『資本主義の〈その先〉へ』など。

ペシャワール会募金の受付状況(お礼とご報告)

 

『劇場版 荒野に希望の灯をともす』上映にあわせて、中村哲医師が実践してきた事業をすべて継続されているペシャワール会への募金を実施したところ、下記金額をお寄せいただきました。

〇募金総額:173,459円

お預かりしました募金は、2023年11月8日にペシャワール会へ送らせていただきました。

皆さまのご協力に心より感謝申し上げます。

ペシャワール募金
しんゆり子どもシアター

しんゆりこどもシアター

『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』

日本語吹替上映日本語字幕付き

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上映スケジュール
11/3[金・祝]10:15 小劇場
11/5[日]  14:30 小劇場

●2014年/アイルランドルクセンブルグベルギーフランスデンマーク/93分
●原案監督:トムムーア ●脚本:ウィルコリンズ

●原案:トムムーア
●日本語吹替キャスト:

 本上まなみ リリー・フランキー 磯辺万沙子

あらすじ

幼いころ母を失った男の子ベンと、母がいなくなった日に生まれた妹シアーシャ。シアーシャは6歳の誕生日に、身にまとうと白いアザラシに変身することができるコートを見つける。それは母が残したものだったが、なぜか父は頑なにそのコートから彼女を引き離そうとする。それを機に、兄妹と家族の不思議な運命が動き出す。

スタッフのオススメ

アイルランドに伝わる妖精の伝説を下敷きとした本作は、絵本のようなタッチの美しい映像と、ところどころに登場する動物たちが可愛いアニメーション映画です。まだ小さいお子さん、親御さんをはじめ大人の視点双方から作品を味わうことが出来、最後に家族がひとつになる結末には誰もがほっと涙するのではないでしょうか。

イベント

イベント・ソング・オブ・ザ・シー

『 宝さがしゲーム』開催

11/3(金・祝)と11/5(日)の上映後に、宝さがしゲームを行います。


ルールは簡単!映画に登場するモチーフを身に着けた映画祭スタッフを探し出して、合言葉を伝えてください。3種類の映画祭オリジナルシールを差し上げます。

※シールは映画祭で作成したオリジナルであり、公式グッズではありません。


映画を観たあとは、ゲームに参加しよう!

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発掘感ある世界の秀作

『オリ・マキの人生で最も幸せな日』(PG12)

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上映スケジュール
11/2[木]   19:00 小劇場
11/3[金祝]10:00 映像館

●2016年 /フィンランドドイツスウェーデン/PG12/92分 
●監督脚本:ユホ・クオスマネン ●撮影:JPパッシ 
●出演:ヤルコラハティ オーナアイロラ

あらすじ

1962年。田舎のパン屋の息子でボクサーのオリマキはフィンランド初開催の世界タイトルマッチに挑むことに。厳しい減量の最中、友達だったライヤと急接近し恋に落ちてしまう。ライヤに夢中なオリは世界戦に加熱し群がる周囲に辟易する。ゴングが鳴る運命の日。果たして試合の行方は?彼にとっての幸せな日の結末とは?

スタッフのオススメ

カンヌのある視点部門グランプリ受賞。納得です!これ実話なのですが、ボクシング世界戦の裏にこんな物語が潜んでいたとは。人にとっての幸せとは何か。他人には測れないものであるとオリマキの物語は教えてくれます。ラストに待つ素敵な演出は私の個人的な映画史に残る名シーンでした。美しいモノクロ映画ご堪能下さい。

『セールス・ガールの考現学』

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上映スケジュール
11/3[金祝]17:25 映像館
11/4[土]   13:30 映像館

●2021年 /モンゴル/123分 
●監督脚本:センゲドルジジャンチブドルジ 
●撮影:オトゴンダワージグジドスレン
●出演:バヤルツェツェグバヤルジャルガル エンフトールオィドブジャムツ

​戸田真琴さん

あらすじ

原子力工学を学ぶ女子大学生サロールは同級生に頼まれアダルトグッズショップでアルバイトすることに。ショップオーナーのカティアは博識で謎多き熟女。サロールは1日の売上げをカティアに届けるうちに親密になり、今まで親の言うとおりに生きてきた自分がこのままで良いのか考えると共に、性についても目覚めていく。

スタッフのオススメ

発掘感あるモンゴル映画です。随所にシュールな笑いあり。アダルトショップを訪れる癖の強い大人達と冷めたサロールのやり取りは滑稽でズルい (笑)。ただ物語の軸はサロールの変化成長です。カティアに刺激を受けて地味な女の子がみるみる美しい女性になっていく。歳の差を越えて共鳴しどこか支え合う2人の関係も見どころです。

ゲスト

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戸田真琴 (とだ・まこと) さん

文筆家映画監督。「いちばんさみしい人の味方をする」を理念に、文筆活動映像制作等で活動中。著書に「あなたの孤独は美しい」(竹書房)、「人を心から愛したことがないのだと気づいてしまっても」(角川書店)、監督作に映画「永遠が通り過ぎていく」 Music Video 「CHRISTMAS AFTERNOON (諭吉佳作/men)」 等がある。トーク出演などタレントモデル活動も行う。現在新作短編映画制作中。

戸田真琴さん

ゲスト・戸田真琴さん

戦争・記録・記憶

『ペルシャン・レッスン  戦場の教室』

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上映スケジュール
11/3[金祝]13:25  映像館
11/5[日]   16:50  映像館

渋谷哲也さん

●2020年/ロシアドイツベラルーシ/129分

●監督:ヴァディムパールマン
●出演:ナウエルペレーズビスカヤート ラースアイディンガー

​渋谷哲也さん

あらすじ

ナチス親衛隊のコッホ大尉は終戦後にイランへ移住して起業する計画をたてている。ユダヤ人青年ジルはふとした偶然でペルシャ人と偽り、処刑を免れて収容所へ移動させられる。しかし、生存の条件は、実はまったく知らないペルシャ語をコッホ大尉に教えること!ジルは必死の機転と努力で偽ペルシャ語レッスンを続ける。

スタッフのオススメ

被収容者たちに劣らぬほど、コッホ大尉らナチス側の内面に焦点があてられ、それゆえ、作品に深みと恐ろしさが加わっている。命がけの偽ペルシャ語教授が、ジルと大尉に最後にもたらす結末には、思わず「技あり!」と叫ぶかも。V.パールマン監督はウクライナ出身。カナダで映像製作者としてのキャリアを成功させた。

ゲスト

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渋谷哲也​ (しぶたに・てつや) さん
日本大学文理学部教授/ドイツ映画研究

1965年兵庫県生まれ。主な研究対象はニュージャーマンシネマ、ドイツの移民映画、東ドイツ映画など。著書に『ドイツ映画零年』(共和国)、編著に『ファスビンダ―』(現代思潮新社)、『ストローブ=ユイレ シネマの絶対に向けて』(森話社)、『ナチス映画論』(森話社)。ファスビンダ―作品、『破壊の自然史』などドイツ関連の映画字幕翻訳を多数手掛ける。

ゲスト・渋谷哲也さん

新たな技術と犯罪の境界線

Winny

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上映スケジュール
11/3[金・祝]17:45 小劇場
11/4[土]   10:00 小劇場

松本優作監督

東出昌大さん

(オンライン)

●2023年 /日本/127分 ●監督:松本優作

●脚本:松本優作 岸建太朗 ●撮影:岸建太朗

●出演:東出昌大 三浦貴大 吹越満 吉岡秀隆

松本優作監督/東出昌大さん (オンライン)

あらすじ

実話に基づいた物語。2002年、プログラマーの金子勇は革新的なファイル共有ソフト“Winny”を開発する。しかしそれを使った違法なアップロードが行われたことにより、2004年、彼は著作権法違反幇助の容疑で逮捕される。果たして開発者は罪に問われるのか?彼の無実を証明するために奔走した弁護士たちとの7年間の物語。

スタッフのオススメ

技術開発と犯罪の境界線という難しいテーマを、日本の司法制度の問題点も指摘しながらエンターテインメント性の高い法廷ドラマに仕上げた作品。実在の人物をモデルにした出演者たちの演技も見ごたえがある。松本優作監督は、今後注目すべき若手監督のひとり。

ゲスト

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松本優作 (まつもと・ゆうさく) 監督

1992年生まれ、兵庫県出身。ビジュアルアーツ専門学校大阪に入学し映画制作を始める。19年に自主映画『Noise ノイズ』で長編映画デビューを果たし、多数の海外映画祭に正式招待される。海外メディアからも高く評価され、ニューヨーク、サンフランシスコで劇場公開される。22年『ぜんぶ、ボクのせい』で満を持して商業映画デビューを果たし、本作は多数の国内映画賞にノミネートされ、主演白鳥晴都が、第47回報知映画賞にて新人賞を受賞、第29回キネコ国際映画祭ではCIFEJ  (国際子ども映画連盟) 賞を受賞する。その他、短編映画『バグマティ リバー』(22)、『日本製造/メイドインジャパン』、ドラマ『ああ、ラブホテル 〜秘密〜』(WOWOW)、『雪女と蟹を食う』(22/TX)、『神様のえこひいき』(22/Hulu)、『湘南純愛組!』(20/Amazon prime) など多数の作品を手掛ける。映画「Winny」が現在公開中。

ゲスト・Winny
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東出昌大 (ひがしで・まさひろ) さん

1988年2月1日生まれ、埼玉県出身。2012年映画『桐島、部活やめるってよ』で俳優デビューし、同作で毎日映画コンクールなど数々の新人賞を受賞。その後『寝ても覚めても』(18) や『パンク侍、斬られて候』(18)、『BLUE/ブルー』(21)、『草の響き』(21)、『コンフィデンスマンJP』シリーズ、『峠 最後のサムライ』(22) などに出演。また今後も、主演作で2022年『天上の花』、2023年『とべない風船』の公開が続き、映画界にとって欠かせない存在の俳優の一人である。今後映画は『福田村事件』(9月1日)、『コーポコーポ』(11月17日)、『次元を超える TRANSCENDING DIMENSIONS』(2024年) の公開が控え、舞台はまつもと市民芸術館プロデュース「ハイライフ」が、11月23日から26日まで長野まつもと市民芸術館 実験劇場にて、12月1日から6日まで東京吉祥寺シアターで上演される。

【オンライン登壇】

あの夏の残像

aftersun/アフターサン

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保育付き上映

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上映スケジュール
11/4[土]17:40 映像館
11/5[日]10:05 映像館
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●2022年/イギリスアメリカ/101分

●監督脚本:シャーロットウェルズ 
●出演:ポールメスカル フランキーコリオ

 セリアロールソンホール

あらすじ

11歳の少女ソフィーは、離れて暮らす31歳の父と2人でトルコのひなびたリゾートへ旅行に出かける。20年後、父と同じ年齢になったソフィーは、父のカメラで撮影したトルコ旅行のビデオを再生しながら、当時は思いおよばなかった父の一面を知る。そして二度と取り戻せないあの頃に思いを馳せる。

スタッフのオススメ

20年前の父との旅を、ビデオを見ながら回想する。それだけの話なのに「!!!」となる作品です。ビデオの粗さを活かした映像、繊細な脚本と演出が見事。子供時代の親との楽しい思い出も、大人になり思い返すと違って見えてくる、そんな経験はありませんか?どんな家族にもある秘密と後悔が凝縮されているような作品です。

イベント

「アフターサン/aftersun」上映終了後、この映画を観終わった人たちで作品について語り合う「アフターaftersun」を開催予定。
( 両日とも映画上映終了後、30〜40分間程度を予定)

イベント・aftersun

彼女たちの生き方

『ケイコ 目を澄ませて』

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バリアフリー日本語字幕付き上映

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上映スケジュール
10/29[日]10:00 小劇場
11/  5[日]13:30 映像館

●2022年/日本/99分 ●監督:三宅唱

●脚本:三宅唱 酒井雅秋
●原案:小笠原恵子『負けないで!』創出版

●撮影:月永雄太
●出演:岸井ゆきの 三浦友和

あらすじ

ケイコは生まれつきの聴覚障害を持つプロボクサー。デビュー戦から第2戦まで勝利しているが、生活は楽ではなく、普段はホテルの清掃の仕事をしている。ケイコには日々さまざまな感情が蠢き、ボクシングを続けるか葛藤している。そんな折、再開発が進む下町の一角にある所属ジムが閉鎖されることを知る。

おすすめコメント

実在の女性プロボクサーをモデルにした異色のボクシング映画です。ボクサーとして、聴覚 障害者として、女性としてのさまざまな葛藤や感情とその生活を静かに描きます。16mmフィルムで撮影された映像美、こだわりの音と響きの演出にも注目です。

『そばかす』

副音声イヤホンガイド付き上映

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保育付き上映

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上映スケジュール
11/3[金・祝] 13:45 小劇場
11/5[日]    10:20 小劇場
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玉田真也監督

●2022年/日本/104分 ●監督:玉田真也
●企画原作脚本:アサダアツシ ●撮影:中瀬慧
●出演:三浦透子 前田敦子 伊藤万理華 北村匠海

玉田真也監督

あらすじ

 誰かに恋愛感情を抱いたことがない蘇畑佳純、30歳。音楽の道で挫折したのを機に帰郷しコールセンターで働く 彼女は単調な毎日を過ごしていた。妹が結婚して妊娠し、恋人を作れとプレッシャーをかける母親からは無断でお見合いをセッティングされる。佳純は自分の生き方を見つけることができるか…。

おすすめコメント

『ドライブマイカー』で強い印象を残した三浦透子が初の単独主演。“ノーマル”や“常識”に違和感を覚えてきた主人公が自身の性や気持ちと正直に向き合い、悩みながらも自分なりの生き方を肯定して一歩前に踏み出そうとする姿が心に響いてくる。脇を固める個性的な俳優陣の演技も見どころ。

ゲスト

玉田真也 (たまだ・しんや) 監督

玉田企画主宰演出。

自身の劇団「玉田企画」のほぼすべての作品で作演出を担当。
玉田企画の舞台原作の映画『あの日々の話』を初監督し、第31回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門にて正式
出品、2019年4月公開。
映画『僕の好きな女の
子』監督脚本 (原作:又吉直樹) 2020年7月公開。
映画『そばかす』監督、2022年12月公開 (現在上映中)
2020年、テレビドラマ『JOKER×FACE』(フジテレビ) の脚本で第8回市川森一脚本賞受賞。
フジテレビ『JOKER×FACE』脚本
NHK総合『伝説のお母さん』脚本
テレビ東京『アノニマス 警視庁指殺人対策室』脚本
Huluオリジナル『THE LIMIT』脚本
WOWOWオリジナルドラマ『青野くんに触りたいから死にたい』脚本
テレビ東京『かしましめし』脚本(2023年4月10日から)など。
ホームページ tamada-kikaku.com

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ゲスト・玉田真也監督
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