「KAWASAKIしんゆり映画祭」が目指すもの
2020年3月策定
1.「KAWASAKIしんゆり映画祭」は、市民(みんな)が映画を自発的に上映する活動を通じて、個性豊かで魅力ある芸術文化のまちを実現します。
2.国内外の良質な映画を市民目線で発見し、表現と作品理解の多様性を尊重しながら、多くの市民に届けます。
3.誰もが気軽に映画を劇場で楽しみ、映画・映像文化の素晴らしさを感じてもらえるよう、映画を鑑賞する上での環境を整えます。
4.映画祭を担う市民ボランティアは、映画を創る人・観る人・観せる人のつながりを大切にし、映画を観る歓びをともにします。
5.川崎市アートセンターをはじめ、地域の様々な団体等と連携協働を図り、川崎市が進める「しんゆり・芸術のまち」構想の実現に寄与します。
KAWASAKIしんゆり映画祭実行委員会規約
(名称)
第1条 本会は、KAWASAKIしんゆり映画祭実行委員会(以下「実行委員会」という。)と称する。
(目的)
第2条 本会は、市民(みんな)が映画を自発的に上映する活動を通じて、個性豊かで魅力ある芸術文化のまちを実現するため、「KAWASAKIしんゆり映画祭」(以下「しんゆり映画祭」という。)を実施する。
(業務)
第3条 本会は、前条の目的を達成するため、次の各号に掲げる業務を行う。
(1) しんゆり映画祭の企画及び運営に関すること
(2) 市民ボランティアスタッフの資格及び登録に関すること
(3) 関係団体等との協力・連携に関すること
(4) その他目的を達成するために必要な事項
2 本会は、NPO法人KAWASAKIアーツの理事会(以下「法人理事会」という。)と連携を図り、しんゆり映画祭の運営に必要な事項を審議し決定する。
3 本会は、業務の遂行にあたり、市民ボランティアスタッフ(以下「市民スタッフ」という。)の意見を反映できるように努める。
(構成)
第4条 本会は次の者をもって構成する。
(1)実行委員長 1名
(2)実行副委員長 1名
(3)実行委員 7名
(4)監事 1名
2 本会の決議に基づき下部組織として設置する、部門別セクションにリーダーを置く。
(構成員の選任)
第5条 実行委員長は、しんゆり映画祭の市民スタッフで2年以上の経験者、又は法人理事会の役員の中から選任する。
2 実行委員長は、実行委員会を代表し、会務を総括する。
3 実行副委員長並びに実行委員は、1年以上の市民スタッフ経験者の中から選任する。
4 実行副委員長は実行委員長を補佐し、実行委員長に事故があるときは、その職務を代理する。
5 実行委員は、委員の互選により部門別セクションのリーダーを務める。
6 実行委員長及び実行副委員長並びに実行委員の具体的な選任方法は、別に定める。
7 監事は、NPO法人KAWASAKIアーツの監事が兼任し、本会の会計を監査する。
(構成員の任期)
第6条 実行委員長の任期は、1年とする。ただし、再任を妨げない。
2 実行副委員長並びに実行委員の任期は、1年とする。ただし、再任を妨げないが、原則2年までとする。
3 監事の任期は、1年とする。ただし、再任を妨げない。
(会議)
第7条 本会の会議は実行委員長が招集し、議長は実行委員長があたる。
2 議事の決定は、出席総数の過半数の賛成をもって行い、可否同数のときは、実行委員長が決定する。ただし、特に重要な事項については、市民スタッフの意見を集約のうえ、法人理事会へ報告し助言等を得て行うこととする。
3 実行委員長は、必要と認めるときは、構成員以外の者を会議に出席させ、説明や意見を求めることができる。
(部会)
第8条 実行委員長は、特定の課題に対応するため、必要に応じて部会を設置することができる。
2 実行委員長は、実行委員の中から部会の部会長及び副部会長を選任し、検討結果等について報告を受けるものとする。
3 部会長は、部門別セクションの構成員の中から部会員を選出し、部会を組織する。
(会計)
第9条 本会の経費は、川崎市負担金、日本芸術文化振興会等の助成金、寄付金・協賛金、鑑賞料収入及びその他の収入をもって充てる。
2 本会の会計年度は、毎年4月1日に始まり、翌年3月31日までとする。
(事務局)
第10条 本会の事務を処理するため、川崎市麻生区万福寺1-2-2新百合21ビル地下2階に事務局を置き、事務局には専従の事務局員を置く。
2 事務局は、実行委員会の決議に基づき、しんゆり映画祭の運営業務及び会計を行う。
3 事務局は年度末に収支決算を行い、監事の監査を経て、実行委員長、実行副委員長及び実行委員会へ報告する。
(補則)
第11条 この規約に定めるもののほか、本会の運営に関し必要な事項は、会議において協議のうえ、実行委員長が別に定める。
附 則
この規約は、NPO法人KAWASAKIアーツの理事会の承認を得た日(2020年3月23日)から施行する。
KAWASAKIしんゆり映画祭2024・運営方針
1 基本目標
〇2019年の映画『主戦場』上映取り止めをめぐる検証報告を踏まえ、「映画とともに まちとともに」という統一テーマのもと、映画祭再生の歩みを着実に前へ進めます。
〇地域で様々な活動を行う団体・事業者や映画祭を支援していただいている方々との連携・協働や結びつきをさらに深め、川崎市制100周年記念事業に向けた取り組みとも連携を図りながら、地域の活性化と文化的な魅力発信に貢献します。
〇映画祭の企画・運営は、市民(みんな)がボランティアとして主体的に行うことを基本とします。市民スタッフとして参加するボランティア一人ひとりが、担い手に求められる責任を果たしながら行動し、映画祭をともに創りあげます。
〇こうした取り組みにより、すべての市民・映画関係者からの信頼と共感が高められるよう努め、映画を創る人・観る人・観せる人が喜びと楽しさ、感動を分かち合える「KAWASAKIしんゆり映画祭」を実現します。
2 目標達成に向けた事業展開
〇安全・安心な上映環境の確保に努めながら、目標達成に向けて以下の事業に取り組みます。なお、今年度は映画祭が始まって30回目の節目となることから、機会を捉えてこれまで映画祭が辿った足跡を振り返るとともに、これから進むべき方向性を示していきます。
〇実施に当たっては、川崎市制100周年記念「冠」事業としての承認を得て、記念すべき年をともに盛り上げていきます。
(1)映画祭事業の柱
〇映画祭事業の柱は、「映画祭」(本祭)・「ジュニア映画制作ワークショップ」・「野外上映会」とします。
(2)映画祭(本祭)の規模・内容
〇映画祭(本祭)は、10月下旬から11月上旬の土日祝日を中心に開催します。
〇映画祭全体のテーマを明確にするとともに、核となる特集を組むなど上映プログラムの企画性も一層強めます。また、ゲストトークを含め、観る人に映画の持つ力とその素晴らしさが伝わるような鑑賞機会を提供します。
〇作品上映後には、お客様同士、又は、お客様とゲストとスタッフとの懇話の場を設定するなど、お客様も参加意識を共有できるような取り組みを企画します。
(3) バリアフリー上映の充実
〇映画祭(本祭)においては、副音声ガイド付・バリアフリー日本語字幕付や保育サービス付、手話通話や要約筆記等の各種サービス提供によるバリアフリー上映の実施など、利用者のニーズに合わせた上映形態にも取り組んで行きます。
〇バリアフリー映画の新システムへの対応や新たな案内動画の作成などにより、誰もが気軽に映画を劇場で楽しめる環境づくりに努めます。
(4)野外上映会の開催
〇野外上映会は、学校や地域と協力・連携しながら、夏休み期間中の開催を目指します。
〇野外上映会の開催に際しては、麻生区役所をはじめ関係機関等とも十分調整しながら実施します。
(5)ジュニア映画制作ワークショップの開催
〇ジュニア映画制作ワークショップは、関係諸団体等の協力を得ながら、本祭終了後の開催を目指します。また、次年度に向けて、実施方法・内容等を含む運営体制の検討を進めます。
3 目標達成に向けた組織運営
(1)公正で開かれた組織・運営体制
〇NPO法人KAWASAKIアーツ理事会(以下「法人理事会」という。)のもとに、市民スタッフからなる「実行委員会」を設置し、その下に分野別の活動組織としてセクションと野外上映会ユニットを設けます。また必要に応じて、30回記念に関する活動を行うユニットも設けます。
〇実行委員会は、合議制による意思決定機関と位置付け、映画祭の組織運営に関する基本事項を統括し、このうち特に重要な事項については、スタッフ全体会で意見集約のうえ、法人理事会から必要な助言等を得るものとします。
〇映画祭公式ホームページのほか、フェイスブックやX(旧ツイッター)などのSNSツールをより効果的に活用し、映画祭の活動を広く発信していきます。また、映画祭PR用リーフレットを企画・作成し、映画祭の認知度向上により新たな支援者の獲得に努めます。
(2)市民スタッフの育成・確保
〇映画祭を担う人づくりとマンパワーの向上を図るため、新規ボランティアスタッフの募集を行う一方、映画祭再生に向けた勉強会の開催やセクションの運営方法の工夫などにより、実務を担う市民スタッフを計画的に育成・確保します。
〇組織内の情報連絡の改善を図るため、Web上のツールを活用するなどして、スタッフ全体の情報共有や意思疎通の円滑化に努めます。
(3)安定的な資金調達による財務基盤の強化
〇映画祭収入の大きな割合を占める公的助成(補助金)とは別に、映画祭の自主性・自立性の向上と安定した組織運営を目指し、法人理事会との連携を密にして協賛・寄附の更なる拡大等による自主財源の確保に努めます。
〇資金調達の多様化を進めるため、オンライン募金(シネマウマ募金)やシネマウマ募金箱の運用拡大等を図るとともに、個人・団体・法人に資金面で応援してもらう新たな仕組み導入に向けた調査・検討を進めます。