「しんゆりバリアフリーシアター」を知っていますか?


KAWASAKIしんゆり映画祭のバリアフリーシアター(「しんゆりバリアフリーシアター」)では、1997年に副音声イヤホンガイド付上映をスタート。2020年までに70本以上副音声制作をしました。
2000年には聴覚障がい者向けのバリアフリー日本語字幕付上映をスタート。
これまでに20本以上の映画のバリアフリー日本語字幕付上映、そのうちの9本では字幕制作も行いました。
さらに、育児中でも映画が見たいという方のための保育付上映など、どなたにでも気軽に映画を楽しんでいただくための活動を続けています。
このページでは、しんゆりバリアフリーシアターのこれまでの歩みと、スタッフの活動についてご紹介します。

※“副音声”とは、登場人物の動作や、セリフの話者、情景を言葉で伝えるものです。

しんゆりバリアフリーシアターはこうして始まった

さんざし代表 武村桂子さん(聞き手 映画祭スタッフ)

  • YouTube - Black Circle

​音声インタビューのリンク: https://youtu.be/R0HcUeT8sXM

お話をうかがったのは、朗読ボランティアグループ「さんざし」代表の武村桂子さん。 
「さんざし」は1991年から川崎市北部を中心に、朗読を通して幅広い活動をされているボランティア団体です。
中途の視覚障がいをお持ちの武村さんは、以前から歌舞伎のファンで、劇場の音声ガイドに慣れ親しんでいました。そんな武村さんは、「映画の場面の説明もイヤホンで聴けたら?」と思いつき、初代映画祭代表の武重邦夫に問い合わせの電話をしました。
こうして、映画祭のなんでもやってみよう精神と「さんざし」とのめぐり合わせで、手探りの上映会企画が始まりました。 初期は「さんざし」と、映画祭の二人三脚で、日本映画の副音声台本づくり。 目の見えない方に伝える音声ガイド台本を作ることは試行錯誤の連続でした。
3年目にして、初の外国映画『ライフ・イズ・ビューティフル』に挑戦。
日本映画は、台本のト書きを参考に場面説明を付ける音声ガイド台本を作っていきますが、外国映画の音声ガイドづくりは少し複雑です。日本語の台本がないのでト書きもありません。翻訳された日本語字幕テキストから台詞を起こし、場面説明の指針になるト書きがないところから音声ガイド台本を作ります。さらに外国語の台詞に日本語の台詞をのせる日本語吹替のアフレコ作業も加わります。
7年目の韓国映画『猟奇的な彼女』では、日本語吹替のために声優さんを募集したこともありました。
武村さん曰く、言葉はわからなくても、外国の俳優さんの音声も残して吹き替えをのせることに、外国映画のバリアフリー上映の魅力があるとか…。

漫画で描く 「しんゆりバリアフリーシアター」のはじまり

「さんざし」武村さんのお電話がきっかけに始まった、バリアフリーシアター。でも、どうつくるの? 

フィルム上映をしているシネコンが映画祭会場だった当時は、通常上映の邪魔にならぬように朗読ブースをつくり、ぶっつけ本番の生放送の副音声イヤホンガイド付き上映でした!当時のエピソードを漫画でご紹介!(漫画:映画祭スタッフ)

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「しんゆりバリアフリーシアター」のあゆみ

副音声イヤホンガイド付上映のあゆみ

1997年映画祭からスタートした市民ボランティアによる副音声イヤホンガイド付上映は現在まで続いています。

また、2011年より、年間を通じて川崎市アートセンターで公開する副音声作品にも活動の幅を広げました。

副音声台本制作は、TVモニターの前でスタッフが頭を突き合わせてとても密に行ってきましたが、現在は感染症予防対策を取りながら活動しています。

どんなときも、みんな一緒に映画を楽しめるようにと制作してきた作品を一覧表にしました(貸出し可能なものもあります)

バリアフリー日本語字幕付上映のあゆみ

聴覚障がい者の方は字幕のついている洋画を楽しんでいらっしゃるけれど、字幕のついていない日本映画を見る機会が少ないと知り、日本映画に日本語字幕を付けるサービスをはじめました。スタッフが台詞を聞き取り、それを字幕に起こし、OHPで投影するという、とてもアナログなものでした。

​2000年

沖縄を舞台にした『ナビィの恋』でスタート。沖縄弁を文字情報にしたことは健聴者の方からもご好評を得ました。

​2008年

川崎市アートセンターと共同でバリアフリー日本語字幕制作講座を開催。
講師は堀三郎さん(アテネ・フランセ文化センター制作室)、原田徹さん(映画美学校)。

バリアフリー日本語字幕制作の基礎を学び、字幕テキスト制作に漕ぎ出しました。

2013年

今村彩子監督の『珈琲とエンピツ』の上映。要約筆記、手話通訳者を通じて今村監督トークイベントを行う。聴覚障がいについて学び、聴覚障がい者のカルチャーにも触れ、スタッフにも多くの気づきがありました。 

2015年

似内千晶監督の『物置のピアノ』の日本語字幕制作。
川崎市ろう者協会と川崎市中途失聴難聴者協会を通じて、5名のろう者と聴覚障がい者の方が、モニターとして参加してくださいました。

2020年

スマートフォンアプリでの字幕付き上映が広がっている昨今、当映画祭でもUDCast®対応の大宮浩一・田中圭監督『島にて』を上映しました。

保育付上映のあゆみ

子育て中のお父さんお母さんが映画を鑑賞中にお子さんをお預かりするサービスです。保育ボランティア団体のご協力を得て行っています。

※2021年は、新型コロナウイルス感染予防の観点から実施を見送ることといたしました。
ご利用の方には大変申し訳ありませんが、ご理解いただきますようお願い申し上げます

日ごろはどんな活動をしているの?


活動の様子や最新情報を、ブログやSNSでたっぷりご紹介しています。ぜひご覧ください

  • ブログ

バリアフリーシアターの活動日誌(ブログ)

副音声イヤホンガイド付き上映の台本制作、日本語吹き替えや副音声朗読の収録、録音編集など、日々の活動の様子を綴ったスタッフのブログ。

  • Twitter

日々の活動や上映情報をつぶやいています。
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​写真で見るバリアフリーシアター

バリアフリー活動の模様を一部、写真で紹介します。

入場前にイヤホンを配布(2003)
入場前にイヤホンを配布(2003)
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収録風景(2004)
収録風景(2004)
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受付(2005)
受付(2005)
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音声ブースで副音声を朗読(2005)
音声ブースで副音声を朗読(2005)
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「音声ガイド制作体験講座」開催(2009)
「音声ガイド制作体験講座」開催(2009)
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副音声収録(2009)
副音声収録(2009)
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バリアフリーシアター関連コンテンツ

特別マンガ

マンガで知る!

しんゆりバリアフリーシアター

副音声ガイド素材の貸し出し

副音声ガイド付き上映をしてみたい方へ素材の貸し出しを行っています