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2020年度KAWASAKIしんゆり映画祭は終了いたしました。
ご来場いただきました皆様、誠にありがとうございました。
連続 ONLINE 公開講座
「検証・『主戦場』上映取り止め問題とは何だったのか?」
2019年の『主戦場』上映取り止め問題によって、私たちの映画祭は厳しい批判を浴びました。代表をはじめ、運営の中核を担ってきた方々が全員辞任し、一時は映画祭そのものの存続さえ危ぶまれていました。今、私たちは、この映画祭の課題をしっかりと負い、再生の道を探っています。
その活動の柱のひとつが、「再生プロジェクト」です。
昨年の事態を検証することから、このプロジェクトは始まりました。映画上映を含む意見交換会や、内部学習会を重ね、その延長として『ONLINE公開講座』を開講いたします。
この講座では、様々な講師をお招きし、昨年の映画祭の危機は、どのような状況から生じたのか?映画祭のあるべき姿とはどのようなものか?などの講座を重ねながら、将来のKAWASAKIしんゆり映画祭のビジョンを力強いものとして描いていきたいと思っています。
【販売期間】2020年10月10日[土]午前10時-10月31日[土]午後11時まで
【視聴チケット】各回500円
【ONLINE視聴のお申し込み方法】本講座は期間限定有料動画配信(11月8日23:59まで)です。視聴チケット販売はPeatixサイトにて行います。(なお、peatixについてのご不明点はこちらをご覧ください。)
第一回
経過検証①
その時、何が起こったのか?
昨年の『主戦場』上映取り止め問題を3つの経過に分けて報告し、検証します。
①上映が決定された経過
(市民映画祭としてのしんゆりのポリシー)
②上映が取り止めとなった経過
(行政との共同事業が抱える課題)
③上映が復活した経過
(市民スタッフの結束によって実現した)
10月24日(土)
20:00~
金平茂紀氏
(TVジャーナリスト)
1953年、北海道生まれ。1977年 TBS入社。モスクワ支局長、ワシントン支局長、「筑紫哲也NEWS23」編集長、報道局長等を歴任、2010年からTBS系報道番組「報道特集」キャスターとして現在も取材活動を続けている。
撮影/山上徳幸
森達也氏
(映画監督・作家)
広島県呉市生まれ。97年、オウム真理教に密着取材したドキュメンタリー映画『A』を発表、ベルリンなど世界中の映画祭で大きな話題となる。01年、『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭で市民賞・審査員特別賞を受賞。12年『311』、16年『Fake』、19年『ⅰ~新聞記者ドキュメント』。著作多数。
第一回
第二回
第二回
経過検証②
作り手の決意
『主戦場』上映取り止め問題を知り、すでに映画祭での上映が決まっていた『11.25自決の日 三島由紀夫と若者たち』『止められるか、俺たちを』の上映を取り止めた作り手たち。 映画祭期間中に麻生文化センターで両作品の無料自主上映を決行。『主戦場』上映復活を受け、映画祭にて『止められるか、俺たちを』を復活上映。
その経過を聞きながら、作り手たちが上映に託す決意について語り合います。
10月26日(月)
20:00~
白石和彌氏
(映画監督)
1974年北海道生まれ。1995年中村幻児監督が主催する映像塾で映画製作を学ぶ。以後、若松孝二監督に師事し、フリーの助監督として行定勲監督、犬童一心監督などの様々な作品に参加。2009年『ロストパラダイス・イン・トーキョー』で長編初監督。2013年『凶悪』、2016年綾野剛主演『日本で一番悪い奴ら』、Netflix「火花」、2017年『牝猫たち』、『彼女がその名を知らない鳥たち』、2018年『サニー/32』『孤狼の血』『止められるか、俺たちを』、2019年『麻雀放浪記2020』『凪待ち』『ひとよ』。国内外の映画祭への出品や、多くの映画賞で受賞歴多数。
井上淳一氏
(脚本家・映画監督)
1965年愛知県生まれ。早稲田大学卒。大学在学中より若松孝二監督に師事し、若松プロダクションにて助監督を勤める。90年『パンツの穴・ムケそでムケないイチゴたち』で監督デビュー。その後、荒井晴彦氏に師事し脚本家に。2013年『戦争と一人の女』で監督再デビュー。16年、福島で苦悩しながら農業を続ける男性を追ったドキュメンタリー『大地を受け継ぐ』を監督。フィクション、ノンフィクション、監督、脚本に関わらず、幅広い活動を続けている。19年、監督作『誰がために憲法はある』で平和・協同ジャーナリスト基金賞を受賞。『アジアの純真』(11)『あいときぼうのまち』(14)『止められるか、俺たちを』(18)他、脚本作品多数。
第三回
第三回
経過検証③
論議を求めて
昨年10月30日、川崎市アートセンター3階のコラボレーションスペースにて、『主戦場』上映取り止め問題について広く論じ合った「オープンマイクイベント」。その呼びかけ人であるゲストに、その動機や登壇者として見えてきた映画祭の課題について聞きます。
10月27日(火)
20:00~
大澤一生氏
(プロデューサー)
日本映画学校(現・日本映画大学)に入学し、ドキュメンタリーの制作を学ぶ。卒業後は数々のインディペンデント・ドキュメンタリー映画の製作に主にプロデューサーとして携わり、2008年より「ノンデライコ」名義での活動を開始。近年は製作だけに留まらず配給~宣伝活動まで担うことも多く、製作から劇場の観客に届けるまで一貫させる動きを展開している。近作では『フリーダ・カーロの遺品 - 石内都、織るように』『さとにきたらええやん』等。構成、編集協力、配給等での参加作品も多数。
纐纈あや氏
(映画監督)
東京生まれ。自由学園卒業。2001年ポレポレタイムス社に入社。本橋成一監督の『アレクセイと泉』(‘02年)『ナミイと唄えば』(’06年)の映画製作に携わる。’10年に上関原子力発電所に反対し続ける島民の暮らしを映し撮った映画『祝の島』を初監督。シチリア環境映像祭で最優秀賞受賞。二作目『ある精肉店のはなし』(2014年)は釜山国際映画祭、山形国際映画祭招待作品。文化庁映画賞文化記録映画大賞など。現在は、日本の移り行く時代の中で消えかかっている人々の営みを映像に撮り続けている。
第四回
第四回
映画を観客に届けるということ
『主戦場』を配給した側は、上映取り止めにどのように対応したのか。映画配給に携わるゲストから、映画をどのように評価し、その作品を必要としている観客にいかに届けるか、その役割の難しさと価値について聞きます。
10月28日(水)
20:00~
渡辺祐一氏
(配給:合同会社東風)
1978年生まれ。2009年、配給会社東風の立ち上げに参加。以降、同社従業員としてドキュメンタリーを中心に映画配給を手がける。14年より日本映画大学非常勤講師として興行・配給システムを講じる。
小林三四郎氏
(配給:太秦株式会社)
1958年、新潟県出身。大学在学中より演劇に関わり、数多くのプロデュース演劇、映画に出演。あがた森魚氏に函館港イルミナシオン映画祭に誘われ番組担当になったの機に2007年に映画製作・配給の太秦株式会社の設立に参加し代表となる。
第五回
映画の危機、映画祭の危機
KAWASAKIしんゆり映画祭が昨年の危機を乗り越えようとするとき、新型コロナウイルスの感染拡大がそれを阻みました。映画祭のみならず、劇場の休業によって、映画そのものが危機を迎えました。その現状を見つめながら、映画祭と映画の未来を展望します。
10月29日(木)
20:00~
深田晃司氏
(映画監督)
80年生まれ。06年「ざくろ屋敷」を発表。16年「淵に立つ」で、第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門の審査委員賞受賞。最新作「本気のしるし〈劇場版〉」がカンヌ国際映画祭オフィシャルセレクションに選出。
1971年大阪府生まれ。ドキュメンタリー映画『Little Birds イラク戦火の家族たち』(2005年)、『イラク チグリスに浮かぶ平和』(2014年)を撮影・監督。現在、コロナ禍のミニシアターを追ったドキュメンタリー映画を制作中。
綿井健陽氏
(ジャーナリスト・映画監督)
第五回
第六回
第六回
映画祭が果たすべき役割
国際映画祭から地域映画祭まで、多種多様な映画祭が存在しています。それぞれの個性、それぞれが乗り越えてきた課題を確認しながら、日本の映画祭を担ってきた方々をゲストに、映画祭が果たすべき役割とは何かについて語り合います。
11月1日(日)
20:00~
石坂健治氏
(東京国際映画祭シニア・プログラマー)
東京都出身。国際交流基金勤務を経て、2007年よりTIFFアジア部門を統括。共著『ドキュメンタリーの海へ』『躍動する東南アジア映画』など。日本映画大学教授。
藤岡朝子氏
(山形国際ドキュメンタリー映画祭理事、
独立映画鍋理事、Tokyo Docs実行委員)
2018年よりアーティスト・イン・レジデンス「山形ドキュメンタリー道場」主宰。アジアのドキュメンタリー映画の振興のために活動する。
志尾睦子氏
(NPO法人たかさきコミュニティシネマ代表理事)
シネマテークたかさき総支配人、高崎フィルム・コミッション代表、高崎映画祭プロデューサーとしと映画の入り口から出口までを、地方都市で実現させるため日々奮闘中。
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