バリアフリー上映ご利用案内 (2020年度)
KAWASAKIしんゆり映画祭のバリアフリーシアターは、副音声イヤホンガイド付上映から始まり、バリアフリー日本語字幕付上映、保育付上映など、どなたでも劇場で一緒に新作映画を楽しんでいただくための活動を続けています。
※保育付き上映は感染予防の観点から本年度見合わせています。
バリアフリー上映 ご利用案内 および 対象作品
2020年度は副音声イヤホンガイド付上映1作品、バリアフリー日本語字幕付き上映1作品、「UDCast®」対応(音声・字幕)1作品です。
副音声イヤホンガイド付上映
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副音声イヤホンガイドはFMラジオで聴きます(無料貸出機器あり、ご自分のラジオの持ち込みも可)。
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新百合ヶ丘駅~劇場の送迎があります(新百合ヶ丘駅待ち合わせは上映開始の40分前)。
副音声イヤホンガイド付上映作品
© Primeworks Studios Sdn Bhd
タレンタイム~優しい歌
2009年/マレーシア/115分
監督:ヤスミン・アフマド 音楽:ピート・テオ、出演:パメラ・チョン、マヘシュ・ジュガル・キショール、モハマド・シャフィー・ナスウィップ
上映日時
10月25日(土) 13:30 ~ 小劇場 副音声 ★小林亜希子さん二胡ミニライブ(予定)
11月 1日(日) 14:00 ~ 小劇場 副音声
「UDCast®」対応作品をご鑑賞の方
「UDCast®」対応作品
© 『島にて』製作委員会
島にて
2019年/日本/99分/ドキュメンタリー
監督:大宮浩一、田中 圭
撮影:前田大和/編集:遠山慎二
上映日時
10月30日(金) 18:00 ~ 映像館 UDCast
10月31日(土) 16:30 ~ 映像館 UDCast ★ゲスト:田中 圭監督(予定)
保育付上映ご利用の方へ
※保育付上映の見合わせについて
本年は新型コロナウイルス感染予防の観点から実施を見送ることといたしました。
ご利用の方には大変申し訳ありませんが、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
予約方法
【受付期間】10月18日(日)まで
【受付時間】平日11:00~18:00
『だってしょうがないじゃない』『島にて』イベント時に手話通訳・要約筆記をご利用の方は10月16日(金)までにご予約ください。
以下の項目について、メール・FAX・お電話のいずれかで映画祭事務局までお申込みください。
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予約内容・副音声イヤホンガイド付上映(FM ラジオ・送迎の有無)/「UDCast®」対応作品(送迎の有無)/手話通訳・要約筆記/車イス席/障がい者用駐車場
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鑑賞希望日時・作品名
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チケット希望枚数
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氏名
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住所
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連絡先(自宅電話/携帯番号/FAX番号/メールアドレス)
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介助者の有無
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ご予約がない場合は入場できない可能性があります。
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チケットは当日、上映25分前までに会場受付にてご精算ください。感染症対策として、つり銭の要らぬようご準備ください.
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キャンセルの場合はご連絡ください。
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サービスは利用者とスタッフの相互感染予防に配慮して行います。ご協力をお願いします。
※通常の映画鑑賞の方はチケットのご予約できません
予約連絡先
新百合ヶ丘駅周辺バリアフリーマップ
平成30年度の第10回あさお芸術・文化交流カフェの中で、しんゆり映画祭が文化・芸術施設のバリアフリーマップ作成を提案し、その年「uMAP」を試作しました。
そして今年度、麻生区の地域課題対応事業の一つとして「NPO法人しんゆり・芸術のまちづくり」が中心となった本格的マップ作成が決定しました!みんなのマップ、楽しみですね!
「かわさきパラムーブメント」ってなんだろう?
川崎市では障がい者をはじめ、外国人や社会的マイノリティとされている人たちの多様性を認め合い、さまざまな人が自分らしく社会に参加できる環境づくりを目標として様々な取り組みをすすめています。私たちの映画祭では20年以上前から視覚障がいの方が劇場で一緒に映画を楽しめるよう副音声イヤホンガイド制作と上映を行ってきました。今年上映する『タレンタイム~優しい歌』の副音声制作も手がけています。「UDCast®」というアプリを利用したサービスも増えてきました(今年の上映作『島にて』は「UDCast®」対応作品です)が、視覚障がいや聴覚障がいの方が観たい映画すべてを観られる状況にはありません。製作者ではなくボランティア団体が制作を行っている映画もあるのが現状です。一方で、バリアフリー日本語字幕や副音声の制作に積極的な映画製作者も増えてきています。今年のバリアフリー日本語字幕付き上映作品は『だってしょうがないじゃない』。また、全ての上映に1席の車いす席をご用意しています。どうぞ、お気軽にお尋ねください。
映画の副音声イヤホンガイドをつくってみて~スタッフ体験記~
2018年度から「しんゆり映画祭」のボランティアスタッフとして活動を始めました。私自身が脊髄損傷のため車椅子が必要な障がい者ということもあり、バリアフリー上映のお手伝いをすることにしました。しんゆり映画祭では目の不自由な方のために、副音声イヤホンガイド付上映を行なっています。これは映画の中での台詞や効果音、BGMとは別に、そこに映し出されている情景を音声で説明し、それぞれの場面を想像して楽しんでいただくための上映です。映画館の中ではFMラジオを通じて、イヤホンで副音声ガイドを聴いていただきます。この副音声の原稿作りが私たちの主な仕事なのですが、これが実に難しい!私たちには見えているから当たり前に思えていることが、言葉だけで表現しようとすると、言葉の選び方ひとつから徹底的に考えなければなりません。主観をはさまず、映し出されているものを正確に描写し、なおかつ聴く人の想像力のために余白を残す。さらに作品の持つ雰囲気も伝えなければなりません。もちろん副音声が台詞にかぶったりしてはいけませんから、シーンによっては文字数も限られます。どこまで表現するのか?どこを削るのか?わずか数秒のシーンの原稿に30分くらい議論することは普通です。地味で大変な作業ですが、言葉の奥深さに気づかされ面白く、やりがいがあります。何より大好きな映画に、こんな関わり方ができるのは実に新鮮です。
(ボランティアスタッフ:ヒロクマ)