第27回KAWASAKIしんゆり映画祭2021は終了いたしました。
公式映画祭ラインナップ「 #映画とつながる 映画でつながる」
※ゲストトーク・イベント等は、変更または中止になる場合があります。
「大切な場所、大切なひと」
“本当に大切なものは、いつだってそばにある”
「力強い生き方」
“生きているだけで何故、こんな身を引き裂かれるような事が起きるのだろう“
「才能との出会い」
“稀有な才能との出会い、それは恋に落ちるよりずっとわずかな可能性”
「監督・濱口竜介の原点」
“濱口竜介のシノプシスには魔力がある。あなたは必ず翻弄される“
“大丈夫、今どんなことがあってもぼくは未来で待っているよ”
2021年度 上映作品紹介
『彼女は夢で踊る』
PG12
あらすじ
広島の老舗ストリップ劇場に閉館が迫っていた。社長の木下は過去の華やかな時代を思い出す。最後のステージを飾るストリッパーたちが劇場にやってくる。この舞台で幕を引く有名ストリッパーや、謎めいた若い踊り子。閉館への日々に、木下は忘れていた遠き日の恋を思い出す。そして、最後の舞台の幕が上がる。観客たちはステージの裸の向こうに何かを見つめている。木下は劇場の終演に、胸の奥に隠していたダンサーとの秘密を思い出す。ステージの上に幻は眩しく輝き、木下は遠い昔の美しい夢を見る。
おすすめコメント
かつて広島に実在したストリップ劇場を舞台にした、ひとりの男の青春とその終焉を描いた美しいドラマです。
それと同時に単なるメロドラマでは終わらず、美しい踊りや意表を突いた音楽使いにも感動させられる、ライブエンターテインメント性の高い作品でもあります。ぜひ劇場でご覧ください。
ゲスト(予定)
時川英之(ときがわ・ひでゆき)監督
11月3日広島生まれ。ディスカバリーチャンネル・アジア(シンガポール)、ウォルト・ディズニー(東京)で多くの番組にプロデューサー/ディレクターとして携わる。その後、映画監督の岩井俊二氏に師事。映画を中心に、ドキュメンタリー、TVCM、ミュージックビデオなど幅広いジャンルの映像作品を手がけ、国際色豊かな経験からユニークな作品を作り出す。映画作品「ラジオの恋」「シネマの天使」「鯉のはなシアター」など
矢沢ようこ(やざわ・ようこ)さん
ギルカメッシュナイト(テレビ東京)へのレギュラー出演をキッカケに、ストリップへ挑戦。 1997年に浅草ロック座でストリップデビューを果たす。2004年に一度ストリップを休業するも、2009年に復帰。 以後、ロック座を代表するベテランストリッパーとして活躍中。 近年は映画やミュージックビデオへの出演機会が増え、女優としても高い評価を得ている。
『まちの本屋』
川崎新都心街づくり財団presents
あらすじ
兵庫県尼崎市の商店街にある売り場10坪の小さな本屋、小林書店。
小さな本屋を取り巻く環境は厳しく、この20年間で書店は半数近くまで減った。
そんな中、店主の小林由美子さん、昌弘さん夫婦は地元客を大事にする商売で店を続けてきた。
しかし、ある日突然、昌弘さんを襲った脳梗塞。店を続けるべきか悩む由美子さんは改めて書店という商売と向き合う。その時、見えてきたものとは…
おすすめコメント
まちの小さな本屋さんのドキュメンタリーでありながら、人が生きていく上で大切なことが見えてくる。日本からまちの小さな書店が消えつつある中にあって、地域に根差した商売とは何か?仕事の上での信頼はどのように得るのか?ということをこの映画は教えてくれる。そして何よりも小林夫妻の関係が胸を打つ。ほのぼのとした中にもお互いをいたわり、いつくしむ姿が心に残る。
ゲスト(予定)
大小田直貴(おおこた・なおき)監督
劇映画の監督を目指して大阪芸術大学映像学科に入学。卒業後はテレビ番組の制作会社に所属。介護、生活保護、東日本大震災など報道系のドキュメンタリー番組や海外取材を手がける。現在はフリーランスのディレクターとしてテレビ番組制作を続ける。2019年の夏から冬にかけて撮影し、翌年のコロナ禍で完成させたドキュメンタリー映画「まちの本屋」は初監督作品。大阪、愛知、鹿児島などで上映される。
小林由美子(こばやし・ゆみこ)さん
就職した大手ガラスメーカーで昌弘さんと出会い社内結婚する。小林書店は1952年、両親が尼崎市内で創業。幼少の頃から商売の大変さをそばで見てきたため本屋を継ぐ気は全くなかったが、昌弘さんに出た転勤の辞令と「家族一緒に暮らした方が後悔しないと思う」という昌弘さんの言葉がきっかけとなり店を継ぐことを決める。2020年に小林書店の実話を元にした小説「仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ」(川上徹也著/ポプラ社)が出版される。
『ラプソディ オブ colors』
バリアフリー日本語字幕付き上映 HELLO! MOVIE®対応作品
あらすじ
東京都大田区にある、小さな3階建ての民家。3階には知的障害のある「げんちゃん」が支援制度を使って一人暮らし、2階はシェアハウス、1階にあるバリアフリー社会人サークルcolorsでは毎月10本ものイベントが開かれ、障がいがある人・ない人・グレーな人が集まってくる。現役タクシードライバーの監督が500日にわたってカメラを回した、問答無用、人間まるだしの狂騒曲。
おすすめコメント
劇中で「魔女」と称される、colors代表の石川さんと地域福祉の立役者でありながら、自らを「マイノリティを食い物にするハエ」と毒づく中村さん。2人のもとに集まるカラフルな人々には「助ける―助けられる」関係はない。泣かせる展開は完全否定。混沌の中に見えてくるものとは?監督による作品解説のような音声ガイドや字幕は、ぜひ体験してほしい。
ゲスト(予定)
佐藤隆之(さとう・たかゆき)監督
1961年山形県鶴岡市生まれ。関西で育つ。大阪芸術大学映像計画学科中退。在学中に8mm作品を3本製作。大学中退後フリーの助監督として大林宣彦、黒木和雄、鈴木清順、廣木隆一、堤幸彦などの監督作品に参加。34歳、テレビ東京「きっと誰かに逢うために」で監督デビュー。深夜枠テレビドラマ、DVD作品、ネット配信作品など約20本で監督脚本。オリジナル脚本がサンダンス映画祭、函館イルミナシオン映画祭にノミネートされる。45歳でタクシードライバーに転職。その後、個人製作ドキュメンタリーに転じる。2016年秋ドキュメンタリー作品『kapiwとapappo〜アイヌの姉妹の物語〜』を渋谷ユーロスペース、レイトショーにて公開。本作が長編ドキュメンタリー2作目。東京在住。