第28回KAWASAKIしんゆり映画祭 2022ラインナップ
「 迷ったときこそ映画をみよう」

みなさん、映画を観ていますか?

2020 年、新型コロナウイルスの感染が始まった頃、ほとんどの映画館が一時休業に追い込まれました。
その後しばらくして営業は再開しましたが、なかなかお客様が戻ってきませんでした。

ここ最近、ようやく映画館にもお客様が戻ってきて、大ヒット作品も生まれています。

でもまだまだ大切な作品が、必要とされている人たちに届いていないんじゃないだろうか?
そんな思いで私たちは KAWASAKI しんゆり映画祭を続けてきました。

この映画祭は市民ボランティアのスタッフによって企画・運営されており、スタッフの身近な視点や
思いで作品を選んできました。

今年、世界の混迷が続く中、「生きる力」「自分の生きる道」に焦点を当てて作品を選んでみました。
いっとき映画を楽しんでいただきながら、これからの生きるヒントを見つけていただければ幸いです。

2022年度 上映作品紹介

​※ゲストトーク・イベント等は、変更または中止になる場合があります。

 

「自分のわくわくにしたがう」

 

『名付けようのない踊り』

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バリアフリー日本語字幕付き上映  UDCast®対応作品

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​ゲストトークあり(予定)

XXXX 監督 

上映スケジュール
11月 4日 (金) 16:00 映像館
11月 6日 (日) 13:45 小劇場

​ゲスト

2021年/ 日本 / 114分
監督・脚本:犬童一心

撮影:清久素延/ 池内義浩/池田直矢
出演:田中泯 /石原淋/中村達也

あらすじ

 世界的ダンサーとして活躍する田中泯、公演歴は3000回を超える。『たそがれ清兵衛』から始まった映像作品への出演も、日本のみならずアジアやハリウッドと多彩。いかなる形容をも退けてきた田中泯のダンスを『メゾン・ド・ヒミコ』以来親交を温めてきた犬童一心監督が、世界各地を巡りながら撮影したドキュメンタリー

おすすめコメント

同じ踊りはなく、どのジャンルにも属さない泯さんの〈場踊り〉、農作業で身体をつくる日常と生き方。ご自身が「私の子供」と表現する幼少時代は、『頭山』の山村浩二 さんのアニメーションで描かれる。著作をもとにしたナレーションの声、そして哲学的な言葉にしびれる120分… 田中泯とあなたのダンスが始まる!(K2)

ゲスト(予定)

時川英之(ときがわ・ひでゆき)監督

xxxxxxxx11月3日広島生まれ。ディスカバリーチャンネル・アジア(シンガポール)、ウォルト・ディズニー(東京)で多くの番組にプロデューサー/ディレクターとして携わる。その後、映画監督の岩井俊二氏に師事。映画を中心に、ドキュメンタリー、TVCM、ミュージックビデオなど幅広いジャンルの映像作品を手がけ、国際色豊かな経験からユニークな作品を作り出す。映画作品「ラジオの恋」「シネマの天使」「鯉のはなシアター」など

 

『夢みる小学校』

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​ゲストトークあり(予定)

XXXX 監督

XXXXXさん

上映スケジュール
10月30日 (日) 10:15 小劇場

​ゲスト

11月 4日 (金) 13:20 映像館

2021年/日本/91分

監督・撮影:オオタ ヴィン

出演 :堀真一郎、西郷孝彦、茂木健一郎、尾木直樹

あらすじ

30年前から体験学習を践している先進的な学校が和歌山県にあります。テストがない、宿題がない、先生がいない、「きのくに子どもの村学園」。映画の主な舞台はその後、2009 年にできた「南アルプス子どもの村小学校」。子どものしあわせを一番に考えた学校で生活する子ども達を約1年間追ったドキュメンタリーです。

おすすめコメント

この映画には、中心となる小学校の他にも複数の公立学校が出てきます。共通点は、世の中の「あたりまえ」に縛られていないこと。そのままの自分でいられる自由な場所で、子どもたちが見せてくれる成長と活きいきとした表情が見どころです。そして、何よりも子どもが笑顔でいる場所は、大人も笑顔の場所でした!
(まるこ)

ゲスト(予定)

大小田直貴(おおこた・なおき)監督

劇映画の監督を目指して大阪芸術大学映像学科に入学。卒業後はテレビ番組の制作会社に所属。介護、生活保護、東日本大震災など報道系のドキュメンタリー番組や海外取材を手がける。現在はフリーランスのディレクターとしてテレビ番組制作を続ける。2019年の夏から冬にかけて撮影し、翌年のコロナ禍で完成させたドキュメンタリー映画「まちの本屋」は初監督作品。大阪、愛知、鹿児島などで上映される。

小林由美子(こばやし・ゆみこ)さん

就職した大手ガラスメーカーで昌弘さんと出会い社内結婚する。小林書店は1952年、両親が尼崎市内で創業。幼少の頃から商売の大変さをそばで見てきたため本屋を継ぐ気は全くなかったが、昌弘さんに出た転勤の辞令と「家族一緒に暮らした方が後悔しないと思う」という昌弘さんの言葉がきっかけとなり店を継ぐことを決める。2020年に小林書店の実話を元にした小説「仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ」(川上徹也著/ポプラ社)が出版される。

 

「大好きになる、夢中になる」

 

『ハケンアニメ!』

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バリアフリー日本語字幕付き上映  HELLO! MOVIE®対応作品

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​ゲストトークあり(予定)

XXXX

上映スケジュール
11月 4日 (金) 19:00 映像館
11月 5日 (土) 13:45 映像館

​ゲスト

2022年/日本/129分

監督:吉野耕平

原作:辻村深月

脚本:政池洋佑

出演:吉岡里帆 中村倫也 柄本 佑 尾野真千子

あらすじ

直木賞作家辻村深月の同名ベストセラー小説を実写映画化した熱血お仕事エンタテインメント。新人アニメ監督斎藤瞳が「覇権」を目指して、天才アニメ監督に挑戦状を叩きつける!最初は現場スタッフと噛み合わず、様々な障害や試練に振り回される瞳。徐々に仲間たちの信頼を得て、成長していく姿を描きます。

おすすめコメント

劇中で「魔女」とアニメ業界のお話なので、マニア向けでは?と思う人がいるかもしれません。でも物語の核となるのは「好きだからこそ悩み、怒り、でもやめられない!」という仕事愛。最初は頼りなげな吉岡里帆さん演じる瞳が、たくましく成長していく姿に胸熱!モノ作りとは?誰のために作る?というメッセージがストレートに伝わってきます。(ひろしニイニイ)

ゲスト(予定)

XXX

XXX
​XXX

 

『サマーフィルムにのって』

あらすじ

ハダシは時代劇映画に夢中の高3女子。だが、所属する映画部が作るのはキラキラ青春恋愛映画ばかり。撮りたい時代劇が作れずくすぶっていたハダシの前に、武士役にぴったりな凛太郎が現れる。出会いに運命を感じたハダシは仲間と共に傑作時代劇を作ろうと張り切るが、彼は未来からやって来たタイムトラベラーだった…。

おすすめコメント

時代劇オタクの女子高生が仲間たちと映画制作に奮闘する姿を、SF要素も織り交ぜて描いた青春映画の快作。松本監督は設定過多にも思える要素を巧みに融合させ、主演の伊藤万理華と仲間の個性豊かなキャラクターが相まってエネルギーに満ちた物語を作ることに成功。ラストシーンは観る者の心を打つみずみずしい作品になっている。“最高にしびれる青春映画"である本作を大きなスクリーンで堪能してほしい。(H.M)

​オンラインゲストトークあり(予定)

XXXX

上映スケジュール
11月 5日 (土) 18:30 小劇場

​オンライン

11月 6日 (日) 10:30 映像館

2020年/日本/97分

監督:松本壮史

脚本:三浦直之 (口口) 松本壮史

撮影:岩永洋   山崎裕典

出演:伊藤万理華 金子大地 河合優実 祷キララ

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川崎新都心街づくり財団presents

ゲスト(予定)

XXX

 

XXX
​XXX

『ミラクルシティコザ』

あらすじ

沖縄市コザ、ここで1970年代にベトナム戦争に向かう米兵たちを熱狂させた伝説のバンドのメンバーだったハルが事故死。現世にやり残したことがあるハルは、孫の翔太の身体と入れ替わる。一方、翔太は1970年のハルの身体にタイムスリップ。そこで翔太は、現在のコザからは考えられない人々の熱い生き方に衝撃を受ける!

おすすめコメント

ハイサイ!ウチナー大好き、ひろしニイニイだよ!この映画はオキナワンロックに人生を賭けた人たちの熱い物語。ロックを通じて現代と1970年をつなぎ、世代を超えて伝えようとしたものとは?青い海と空だけが沖縄の魅力じゃない!この映画で、あなたは今まで知らなかった沖縄の一面を知る!絶対に見逃せないさー!!

ゲストトークあり(予定)

上映スケジュール
11月 3日 (木・祝) 18:15 小劇場
11月 5日 (土)    14:15 小劇場

2021年 / 日本 / 119分

監督・脚本:平一紘

撮影:砂川達則

出演:桐谷健太 大城優紀 津波竜斗

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「自分らしく生きたい」

 

『マイスモールランド

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​ゲストトークあり(予定)

福永壮志 監督

上映スケジュール
11月 5日 (土) 18:00 映像館

​オンライン

11月 6日 (日) 14:00 映像館

2022年 /日本・フランス / 114分

監督・脚本:川和田恵真

撮影: 四宮秀俊

出演:嵐莉菜  奥平大兼   藤井隆 池脇千鶴

あらすじ

17歳のクルド人の女子高生サーリャは、故国を逃れ幼い頃家族と来日。日本人と変わらぬ高校生活を送り、アルバイト仲間の聡太とは親交を深めている。ある日、一家は難民申請が不認定となり在留格を失う。日常の生活が次々と奪われ、孤立していくサーリャ。理不尽な社会と向き合いながら考える自分の居場所とは…。

おすすめコメント

 在日クルド人の方々への丁寧な取材を重ね生み出された作品。日常生活が切々と描かれ、リアルな感触が胸を打つ。サーリャがアイデンティティに悩 み、聡太と少しずつ気持ちを寄せ合う姿は瑞々しく切ない。美しい映像も必見私たちは何を問いかけられているのか?今だからこそ観て、知って、考えたい。(C.T)

ゲスト(予定)

福永壮志(ふくなが・たけし)監督

北海道出身。2003年に渡米、映像制作を学ぶ。ニューヨークを拠点に活動後、2019年に東京に拠点を移す。初長編映画『リベリアの白い血』は、2015年にベルリン国際映画祭パノラマ部門に正式出品され、ロサンゼルス映画祭で最高賞、2016年にインディペンデント・スピリットアワードのジョン・カサヴェテス賞にノミネートする。長編映画二作目の『アイヌモシㇼ』は、2020年にトライベッカ映画祭で審査員特別賞、グアナファト国際映画祭で最優秀作品賞を受賞。現在制作中の長編三作目は2022年に完成予定。

 

『ツユクサ』

副音声

副音声イヤホンガイド付き上映

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​ゲストトークあり(予定)

里見まこさん

上映スケジュール
10月30日 (日) 14:15 小劇場
11月  5日 (土) 10:00 小劇場

ゲスト

2022年/日本/95分

監督:平山秀幸

脚本: 安部照雄 撮影:石井浩一

出演:小林聡美   松重豊   斎藤汰鷹

あらすじ

 小さな港町に暮らす芙美。気の合う友人や年の離れた親友との時間を大切に過ごしていた。ある日、運転する車に隕石が衝突。1億分の1の出来事に何か奇跡が起こるのか…。彼女がひとりでこの町に暮らすのには理由があったのだ。同じように町に越してきた篠田との運命的な出会いを通して、日常に少しずつ変化が訪れる。

おすすめコメント

主人公がつらい過去を抱えながらも、日常の中にささやかな幸せを見出していく姿が丁寧に紡がれています。脇を固める豪華俳優陣とのコミカルな掛合いにほのぼのさせられます。誰しもが少なからず事情を抱えていたり、人との距離の縮め方に迷ったりするものです。そんな大人に寄り添ってくれるあたたかい作品です。(C.T)

イベント:インド舞踊(予定)

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里見まこ(さとみ・まこ)さん

1990年より国内でバラタナティヤムの基礎を8年間学び渡印。バラタナティヤム発祥の地である南インド、チェンナイにて故・ウマ・スンダラム女史、ニーラ・スーカニア・スリニヴァサン女史、ショーバナ・バルチャンドラ女史より理論と技術を学ぶ。毎年渡印を重ね2000年に行った舞台ソロデビューをかわきりにインド、日本各地でリサイタルを行い、バラタナティヤムを紹介している。その他、バラタナティヤムの舞踊劇やインド各地のフォークダンスなどにも意欲的に挑戦し発表している。また日本の神話「古事記」をバラタナティヤムで表現したオリジナル作品を日本各地とインドで発表した。この美しい舞踊劇は多くのインド人の心にも感動と衝撃を与えた。他に、ジャズや雅楽とのコラボリサイタルを行い好評を博した。現在、「プラーナ」インド古典舞踊研究会主宰。「よみうり文化センター大森」講師。戸田市、蕨市、さいたま市の教室で、インド古典舞踊とヨーガの指導に努めている。

 

『グレート・インディアン・キッチン』

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​インド舞踊イベントあり(予定)

上映スケジュール
10月30日 (日) 18:15 小劇場

​イベント

11月  4日 (金) 15:00 小劇場

ゲスト

2021年/インド/100分+

監督・脚本:ジョー・ベービ

撮影:サール・K・トーマス

出演:ミニシャ・サジャヤン

   スラージ・ヴェニャーラムード  T・スレーシュ・バーブ

あらすじ

インドの高位カーストの男女がお見合い結婚をし、夫の両親との同居生活が始まる。舅は頑固な伝統主義者で、料理は一日三食作り立てが当たり前だった。一切の家事を担う重労働の日々。夫も身勝手な要求ばかりで妻を助けない。その重荷から逃れられるのは、彼女が穢れた存在とされる生理期間のみだった。

おすすめコメント

夫と舅が求める伝統的生活では電化製品を使わない、洗濯は手洗いなど、新婚の妻を追い詰める。そんな中でも手際よく作られる料理シーンは映画のスパイスになっている。都会的な妻は慣習に合わせようと奮闘するが…。遠い国の話ではない身近な出来事。鳥の声、景色、結婚式やダンスのシーンはとても美しい。(ジャスミン)

ゲスト(予定)

石井裕也監督

1983年生まれ、埼玉県出身。大阪芸術大学の卒業制作『剥き出しにっぽん』(05)でPFFアワードグランプリを受賞。24歳でアジア・フィルム・アワード第1回エドワード・ヤン記念アジア新人監督大賞を受賞。商業映画デビュー作『川の底からこんにちは』(10)がベルリン国際映画祭に正式招待され、モントリオール・ファンタジア映画祭で最優秀作品賞、ブルーリボン監督賞を史上最年少で受賞した。2013年の『舟を編む』では第37回日本アカデミー賞にて、最優秀作品賞、最優秀監督賞を受賞、また米アカデミー賞の外国語映画賞の日本代表に史上最年少で選出される。『ぼくたちの家族』(14)、『バンクーバーの朝日』(14)などで高い評価を獲得し、第67回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品された『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(17)では多くの映画賞で作品賞や監督賞を受賞し、第91回キネマ旬報ベストテンでは、日本映画ベスト・テン第1位を獲得するなど国内の映画賞を席捲した。近年も『町田くんの世界』(19)、『生きちゃった』(20)、『アジアの天使』(21)などコンスタントに作品を発表し続ける。。

 

『犬部!』

あらすじ

 獣医学生の花井は「どんな命も殺さない」をモットーに、友人の柴崎と行き場のない犬猫保護活動の『犬部』をたちあげた。卒業後花井は開業獣医に、柴崎は保健所職員としてそれぞれのやり方で犬猫を救おうと歩みだす。ある日、花井が保護犬の窃盗容疑で逮捕されてしまい、かつての犬部部員がふたたび集まることになるが…。

おすすめコメント

 映画はフィクションだが、実在の『犬部』は2004年の設立。その後16 年で日本の犬猫の殺処分数は約12分の1になった。数を減らせたのは活動の成果だろう。動物保護に係る専門家、ボランティア、市井の人々の努力の一端を見て 欲しい。作中「カメラを止めるな」のしゅはまはるみさんのボランティアぶりは名演。(Y.F)

ゲスト(予定)

清水ハン栄治 監督

1970年、横浜生まれの在日コリアン4世。「難しいけれど重要なことを、楽しく分かりやすく伝える」をモットーに映像、出版、教育事業を世界中で展開。
2017年のTED Resident、University of Miami MBA、著書に「HAPPY QUEST」がある。東南アジアのアニメーターのネットワーク「すみません」主宰。2012年より62ヵ国で公開され、世界の映画祭で12の賞を獲得したドキュメンタリー映画「happy - しあわせを探すあなたへ」をプロデュース。人権をテーマにプロデュースした偉人伝記漫画シリーズは世界15ヶ国語に翻訳されている。 帰還事業で北朝鮮に渡航後に消息を経った在日同胞の話を幼い頃から聞いて育ってきた。本作「トゥルーノース」は初監督作品となる。

​オンラインゲストトークあり(予定)

XXXX監督

上映スケジュール
11月 4日 (金) 10:30 小劇場

​オンライン

11月 6日 (日) 17:45 小劇場

2021/日本/114分

監督:篠原哲雄 撮影:鶴崎直樹

原作:片野ゆか(『犬部!』ポプラ社)

脚本:山田あかね

出演 :林遣都, 中川大志, 大原櫻子, しゅはまはるみ

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「今観るべき知られざる名作」

 

『未知への飛行 ー フェイル・セイフ ー』

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​ゲストトークあり(予定)

三澤拓哉 監督

上映スケジュール
11月 3日 (木・祝) 10:15 小劇場
11月 4日 (金)    18:30 小劇場

​ゲスト

1964年/アメリカ/112分

製作国 アメリカ(コロンビア・ピクチャーズ)

監督 シドニー・ルメット

脚本 ウォルター・バーンスタイン  ピーター・ジョージ

撮影 ジェラルド・ハーシュフェルド
出演 ヘンリー・フォンダ  ダン・オハーリー  ウォルター・マッソー

あらすじ

  コンピューターの誤作動から核攻撃の指令を受けた米国の爆撃機がモスクワに向かった。取消指令にも拘らず爆撃機は帰還可能地点(フェイル ・ セイフ)を越えてしまう。米国大統領はホットラインでソ連首相に自国機の撃墜を依頼するが、攻撃をすり抜けた一機がモスクワ上空に迫る。報告を受けた大統領は重大な決断をする…。

おすすめコメント

 「12人の怒れる男」のSルメット監督とHフォンダ主演による核戦争の勃発回避をめぐる政治サスペンスの名作。政治家などから核兵器の使用や保有をめぐる発言が飛び交っている今こそ必見。本作と同テーマで同年(1964年)に製作されたSキューブリック監督「博士の異常な愛情…」との比較も面白いかも。(委員長)

ゲスト(予定)

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三澤拓哉(みさわ・たくや)監督

明治大学文学部卒業後、日本映画大学に入学。在学中の2014年、映画『3泊4日、5時の鐘』で脚本・監督デビュー。同作はロッテルダム国際映画祭ほか12の映画祭に招待され3つの賞を受賞。卒業後、フリーの映像制作者として活動。2019年、日本-香港-韓国の共同制作『ある殺人、落葉のころに』は釜山国際映画祭に正式招待され、日本と香港で劇場公開を果たした。この秋、湘南を舞台に短編映画集を撮影予定。

「しんゆりこどもシアター」

 

『長くつ下のピッピ』(日本語吹替版)

 
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​オンラインゲストトークあり(予定)

○○○○さん

上映スケジュール
11月 3日 (木・祝) 14:45 小劇場

​オンライン

11月 6日 (日)    10:00 小劇場

1970年/スウェーデン・西ドイツ合作/78分
監督:オッレ・ヘルボム
原作・脚本: アストリッド・リンドグレーン
撮影:カッレ・ベルイホルム
出演:インゲル・ニルソン (日本語吹替:岸田今日子)
      ベール・スントベリー (伊藤幸子)  マリーア・バーション (山乃廣美)

あらすじ

トミーとアニカの隣のお家"ごたごた荘"に、赤いおさげにソバカスだらけで世界一力持ちの女の子・ピッピがやってきます。3人はすぐに仲良しになって、お菓子を買い占めたり、気球に乗ったり、自由で素敵な毎日を過ごします。ある日、ピッピがお父さんからもらったたくさんの金貨を狙って2人の泥棒が近づいてくるが…。

おすすめコメント

今年は原作者リンドグレーンの没後20周年。世界中で愛され、誰もが知っている「長くつ下のピッピ」。でもこの映画版をご覧になった人は意外と少ないのでは?自由奔放なピッピのキャラクターは今観ても強烈です。そしてあの有名な日本のアニメ映画の主人公のモデルになっています!それは観てのお楽しみ!

ゲスト(予定)

濱口竜介(はまぐち・りゅうすけ)監督

大学卒業後、映画の助監督やTV番組のADを経て、東京藝術大学大学院映像研究科に入学。2008年の修了制作「PASSION」が国内外の映画祭で高い評価を得る。商業映画デビュー作品「寝ても覚めても」(18)が、カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出。2021年ベルリン国際映画祭コンペティション部門で『偶然と想像』が銀熊賞(審査員グランプリ賞)、同年第74回カンヌ国際映画祭では『ドライブ・マイ・カー』がコンペティション部門に出品され、日本映画としては初となる脚本賞ほか4つの賞を受賞した。

 

これからの濱口竜介

 

『偶然と想像』

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​ゲストトークあり(予定)

降矢 聡さん

上映スケジュール
11月 4日 (金) 10:00 映像館

​ゲスト

11月 6日 (日) 18:00 映像館

2021年/日本/121分

監督・脚本:濱口竜介
撮影:飯岡幸子

出演:古川琴音  渋川清彦  占部房子  河合青葉

あらすじ

【1】モデルの芽衣子は撮影帰りのタクシーの中、友人の恋バナを聞かされ、その後ひとり向かった先は…
【2】作家で大学教授の瀬川に逆恨みした生徒が同級生の奈緒に色仕掛けの共謀をもちかける
【3】同窓会に参加するため仙台に来た夏子は駅のエスカレーターで旧友とすれ違い駆け寄る。20年ぶりの再会を喜び話し込むが…

おすすめコメント

コロナ禍だからこそ見直したい「対話」の大切さ。人生の痛みをり越えて再出発するヒロインたちの姿に心が温かくなり、そして気づくでしょう、偶然は「必然」だったと。偶然に驚き戸惑い、想像をめぐらせ、会話の緊張感と臨場感、大勢で見て生まれる会場の連帯感…と、様々な「映画体験」をお楽しみください!(ゆーみん)

これからの濱口竜介

ゲスト(予定)

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降矢 聡(ふるや・さとし)さん

映画上映団体グッチーズ・フリースクール主宰。雑誌「ムービーマヨネーズ」企画・編集。DVD&動画配信でーたにてコラム、キネマ旬報にて星取レビューを連載中。編著に『USムービー・ホットサンド 2010年代アメリカ映画ガイド』、共著に『映画を撮った35の言葉たち』、『映画監督、北野武。』(ともにフィルムアート社)、『映画空間400選』(INAX出版)。そのほか、映画雑誌やプログラム等に映画評を執筆している。

 

佐藤忠男先生追悼上映

『オールド・ドッグ』

 
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​オンラインゲストトークあり(予定)

上映スケジュール
11月 5日 (土) 10:15 映像館

2011年/中国/88分

監督・脚本:ペマ・ツェテン

撮影:ソンタルジャ

出演:ロチ、ドルマキャプ、タムディンツォ

あらすじ

 チベットの牧畜民の老人は老マスチフ犬を飼っている。折しも富裕層の間にマスチフ犬ブームが起き、犬泥棒が現れたり、しつこく付きまとう仲買人がやってきたり、心の休まる暇がない。老人の息子までもが大金を得たいがために、犬を高値で売り飛ばそうとする。しかし老人は「犬は民族の誇り」と手放すことを頑なに拒む…。

おすすめコメント

 2012年の本映画祭で、佐藤忠男氏の解説により上映。第12回東京フィルメックスグランプリ受賞作品。経済発展の進むチベットを背景に、犬との関係を通じてチベット民族の現状や誇り、失われていく文化について描いた作品。衝撃のラストに息を飲みます。佐藤氏はアジア各国の優れた作品の紹介に情熱を注がれていました。

佐藤忠男さんの思い出

2022年春3月、映画評論家の佐藤忠男さんの訃報に接する。映画祭でアジア映画の紹介、ゲストトーク、映画学校の卒業制作やジュニア映画制作ワークショップの講評、アートセンターをも見守り続けた佐藤さん。
私は、市民スタッフとして、2001年から15年ほど映画祭パンフレットの編集で佐藤さんの原稿を担当した。締切り厳守、読みやすい文章で書かれた意図のはっきりした文面。原稿を読み重ねながらアジアの様々な事情を知り、映画を観る機会は増えた。今ではかつて観た国々の作品をベースにそれぞれの現在を考える。映画人などの制作事情にも思いをはせる。
私は日頃、佐藤さんを親愛をこめて「忠男ちゃん」と呼びリスペクトしていた。原稿以外でも接する機会はあったのに、その微妙な距離を埋められないまま「忠男ちゃん」は逝ってしまった。なんと嗚呼な合掌。
『SATO TADAO』のドキュメンタリーが制作中と聞く。映画評論家・佐藤忠男の真実とは?公開日が待ち遠しい。(中村礼子)